【2025年版】最新おすすめHip Hop / R&Bソング8選|歌詞解説つき
2025年上半期にリリースされた注目のHip Hop・R&B楽曲から、リリックの魅力・トラックの完成度・カルチャー的インパクトを基準に、厳選した7曲を紹介。すべて歌詞の内容を解説しながら紹介しています。
① Kendrick Lamar - Not Like Us
内容解説:
Drakeとのビーフの中で放たれた衝撃的な1曲。Kendrickは「俺とお前は違う(Not Like Us)」というラインを繰り返し、業界やフェイクなカルチャーへの不信感と、自身の“リアルさ”を強調する。歌詞の中では「Tryna strike me for my pub?—what you think this is?」(俺のパブリッシングを奪おうとしてんのか? ふざけんな)という攻撃的な一節も。トラックの明るさとリリックの鋭さのギャップが際立つ名曲。
② Kendrick Lamar & SZA - Luther
内容解説:
KendrickとSZAが再びタッグを組んだ2025年の話題曲。愛と葛藤、魂の救済をテーマにした重厚な内容で、Luther Vandrossへのオマージュも感じられる。SZAの美しいコーラス「I’ve been praying for something more than survival」(私はただ生き延びる以上の何かを願ってる)と、Kendrickの「Tell 'em the truth gon' hurt, but I ain’t scared of pain」(真実は痛みを伴うが、俺は恐れてない)が心に刺さる。
③ Doechii - Anxiety
内容解説:
タイトル通り「不安(Anxiety)」をテーマに、Doechiiが自己の精神状態や内面と向き合う1曲。アップテンポなビートと対照的に、リリックは深くリアル。「I keep smiling so they never know I’m breaking」(壊れそうでも、笑っていれば誰にも気づかれない)というフレーズは、現代の若者が抱える不安や心の奥に潜む本音を代弁している。
④ Leon Thomas, Freddie Gibbs - MUTT (REMIX)
内容解説:
Leon Thomasのメロウな歌声と、Freddie Gibbsの鋭くキレのあるラップが、緻密なフロウとともに融合した1曲。テーマはアイデンティティの混乱と誇り。「They call me mutt, but I made gold outta scraps」(“雑種”と呼ばれても、俺はクズから金を生んだ)というラインは、劣等感を跳ね返す力強いメッセージ。
⑤ Mariah the Scientist - Burning Blue
内容解説:
燃え尽きそうな愛を"青い炎"にたとえた、美しくも切ないラブソング。Mariahは静かに、でも確かに愛の終わりを描写する。「We burned so slow, but we burned so bright」(私たちはゆっくり燃えたけど、その光は強かった)というラインが、恋の儚さを見事に表現している。
⑥ Ann Marie - The One
内容解説:
Ann Marieの透き通るような声で届けられる、ストレートなラブソング。彼女は自分が「運命の人」であることを信じ、相手にそれを証明しようとする。「You gon' see, I’m the one you've been praying for」(あなたがずっと願ってた人、それが私だって気づくはず)という強気なフレーズが印象的。
⑦ The Amours - That One Ex
内容解説:
別れたはずの元恋人をなかなか忘れられない、そんなリアルな感情をThe Amoursがハーモニーたっぷりに歌い上げる。「Every friend group got that one ex you pretend to forget」(どんな友人グループにも、“忘れたフリしてる元カレ”が一人はいる)という共感必至のラインが光る。感傷的で少しほろ苦い、珠玉の1曲。
⑧ Awich feat. FERG - Butcher Shop
内容解説:
日本を代表するラッパーAwichと、米ラッパーFERGによる攻撃的なコラボ曲。Wu-Tang ClanのRZAによるクラシックなニューヨーク・スタイルのビートに乗せて、2人が互いの実力をぶつけ合う。「This my butcher shop」(ここは私の領域よ)というラインを軸に、Awichは女性としての強さと覚悟を体現している。日英のリリックが交差する構成も見事で、ラップバトル的な緊張感と芸術性が共存する楽曲。
今後も最新リリース&リリック解説記事を更新予定です!